湘南高校を受験するにあたって、絶対に疎かにできないのが併願私立高校の戦略的選定です。公立入試の当日はどれほど学力があっても、体調不良や特色検査での予期せぬ失敗など、不確定要素がゼロにはなりません。
湘南高校受験層の併願パターンは、本人の志向(大学附属志向か、国公立大進学志向か)と内申点によって明確に分かれます。
【パターン1:難関私立・国立の一般受験チャレンジ】
学力最上位層は、慶應義塾高校、慶應義塾湘南藤沢高等部(SFC)、早稲田大学本庄高等学院などの早慶附属校や、学芸大学附属高校をオープン入試で受験します。これらに合格した上で、公立の湘南へ挑戦する強者も存在します。
【パターン2:併願確約・書類選考を活用した難関進学校】
実質的なセーフティネットとして最も多く選ばれているのが、山手学院高校(理数・普通)、鎌倉学園高校(男子校)、桐蔭学園高校(プログレスコース)、桐光学園高校です。特に山手学院や桐蔭学園プログレスは、内申基準を満たせば公立第一志望者が安心して受験できる併願制度が整っており、湘南受験生の王道ルートとなっています。また、東京都内の朋優学院(国公立コース・特進コース)や青稜高校を書類選考・併願優遇で抑える受験生も近年増加傾向にあります。
神奈川県公立高校入試の倍率推移を見ると、湘南高校は志願変更前で1.5〜1.6倍、最終倍率でも1.45〜1.55倍前後で極めて安定しています。倍率が下がった年度の翌年に跳ね上がる「隔年現象」が他のトップ校よりも小さく、常に3人に1人以上が涙をのむ激戦となります。併願校の手続き日程や延納手続きの可否を事前に緻密にチェックしておくことが、受験生本人の心理的安定に直結します。