ウッドデッキが広がるテラス席に足を踏み入れた瞬間、視界一面に逗子海岸の青い海が飛び込んでくる。遠く江の島を挟み、空気の澄んだ日には雄大な富士山が稜線をくっきりと見せる。このロケーションこそが、多くの人々を引き寄せる最大の理由だ。
ただし、特等席であるテラスを狙うなら混雑対策が欠かせない。休日の午前9時を過ぎるとウェイティングボードは瞬く間に埋まり、1時間以上の待ち時間が発生することも日常茶飯事だ。狙い目は平日の早朝、または開店直後の午前7時台。朝日が水面を照らす静寂の中、波音だけがBGMとなる贅沢な時間は早起きした者だけに許された特権である。午後なら日没の1時間前、夕焼けが海を茜色に染め上げるマジックアワーに合わせて訪れるのも通の楽しみ方だ。