骨付鳥を注文する際、必ず直面する究極の選択が「おや(親鳥)」と「ひな(若鳥)」のどちらを選ぶかという問題です。この2つは単なるサイズ違いではなく、肉質から味わい、楽しみ方に至るまで全く異なる個性を持っています。
「おや(親鳥)」は、卵を産み育てて十分に運動してきた成鶏を使用しています。最大の特徴は、跳ね返されるような強靭な弾力と強烈な歯ごたえです。皮も厚く硬いため、店ではあらかじめ包丁で切れ目を入れて提供されます。噛めば噛むほど奥から濃厚で野性味あふれる肉汁と旨味が染み出し、ビールやハイボールとの相性はこれ以上ないほど抜群です。噛む回数が増えるため少量でも満足度が高く、コラーゲンやタウリンが豊富に含まれています。
一方の「ひな(若鳥)」は、生後50日前後の柔らかい鶏肉を使用しています。ふっくらと柔らかく、口に含んだ瞬間にジューシーな脂がジュワッとあふれ出します。皮はパリッと香ばしく、身離れも良いため、子どもから年配者まで誰でも豪快にかぶりつける親しみやすさが魅力です。
気になるカロリー面では、一般的な1本あたりの目安として「ひな」が約450〜550kcalに対し、「おや」は脂質が引き締まっているものの皮部分の密度が高いため約500〜600kcal程度となります。高タンパクかつビタミンB群や鉄分などの栄養素を効率よく摂取できるスタミナ食としての側面も見逃せません。