週末のドラッグストア。眩しい照明の下、無数のOTC医薬品がパッケージの美しさを競い合っている。しかし、パッケージの「効く!」という威勢の良いキャッチコピーだけに惑わされてはいけない。
失敗しない市販薬選びの秘密は、店舗に常駐する薬剤師や登録販売者を「使い倒す」ことにある。単に「風邪薬はどこですか」と尋ねるのではなく、「いつから」「どんな症状が」「どの順番で出てきたか」を具体的に伝えるのだ。さらに、持病の有無や普段飲んでいる常用薬の情報は提示必須である。高血圧の人が特定の鼻炎成分を服用すると血圧が跳ね上がる危険性があり、緑内障や前立腺肥大症の患者には禁忌となる成分も存在する。店頭での短いやり取りこそが、思わぬ健康被害を防ぐ最大の防波堤となる。