今回のヒットの裏には、緻密なデザイン戦略と愛犬家心理の合致がある。カード中央に描かれた赤柴と黒柴が、まるで読書を邪魔するかのように本の上に顎を乗せているイラストは、SNS時代にマッチした「見せたくなるデザイン」として完璧だった。
ある大手書店の仕入れ担当者はこう語る。「これまでは入学祝いなどで親世代が購入することが多かったが、今回は中高生や20代の若者が自分用に買い求めている。カードそのものがアクリルスタンドのようにインテリアとして飾れるクオリティであることがヒットの決定打だ」。図書券という実用品の枠を超え、所有欲を刺激するキャラクターグッズとしての地位を確立したと言える。