みたらし祭りの足つけ神事において、参拝者が最も見落としがちなのが「水深と水温の罠」です。池の水深は場所によって異なり、深いところでは大人の膝下すれすれ(約25〜30cm)に達します。そのため、適切な足つけ神事服装を怠ると、衣服を濡らしてしまい不快な思いのまま帰路につくことになります。
服装の鉄則は、「膝上までスムーズにまくり上げられるボトムス」です。スキニーデニムや裾がタイトなストレッチパンツは、ふくらはぎ付近で止まってしまい、水に浸かってしまう事故が多発します。ゆったりとしたワイドパンツや、ショートパンツ、ハーフパンツの着用が最も適しています。また、浴衣で訪れる場合は注意が必要です。裾を帯のあたりまで大胆に持ち上げて固定しなければならず、両手でローソクを持つ神事の性質上、一人での裾さばきは困難を極めます。
現地取材から導き出した、持参すべき必須アイテムは以下の通りです。
- 吸水性の高いフェイスタオル(必須):池から上がった後の足拭き場は参拝者で混雑しており、備え付けのタオルはありません。薄手で速乾性の高いマイクロファイバータオルが重宝します。
- 厚手の靴入れ用ビニール袋(推奨):受付で簡易袋が配布される場合もありますが、濡れた手や足で扱うと破れるリスクがあります。自身のバッグに安心してしまえるジッパー付き袋やマイバッグがあると安心です。
- 脱ぎ履きしやすい靴・サンダル:素足になる手順があるため、レースアップスニーカーやブーツは着脱に時間がかかり、混雑の要因になります。スリッポンや着脱の容易なスポーツサンダルがベストです。
- 小型うちわ・ハンディファン:池に入っている間は涼しいものの、池の周りや待機列は京都特有の湿気と熱気に包まれています。
また、御手洗池水温は真夏でも15℃から18℃前後に保たれています。これは家庭の水道水やプールの水とは比較にならない冷たさです。足をつけてから数十秒で足首に痛覚に近い冷感が生じるため、冷え性の方や体調に不安がある方は、無理に長時間池にとどまらず、速やかに献灯を済ませて上がる配慮が必要です。