幼少期から児童劇団で演技を学んだ下條アトムは、1960年代後半から本格的に俳優活動をスタートさせました。NHK連続テレビ小説『信子とおばあちゃん』(1969年)で注目を浴び、青年期の瑞々しい演技で一躍茶の間の人気者に躍り出ます。
青春群像劇の金字塔『青が散る』や、NHK大河ドラマ『真田太平記』、さらには数々の2時間サスペンスドラマにおいて、一癖ある青年から哀愁漂う小市民、影のある悪役まで変幻自在に演じ分けました。決して主役の座に固執せず、作品全体の空気感を引き締める実力派バイプレイヤーとしての地位を若くして確立したのです。