西新宿「パラダイス北欧」が象徴するゲイカルチャーの真実と昭和・平成の性の解放史

西新宿「パラダイス北欧」が象徴するゲイカルチャーの真実と昭和・平成の性の解放史

西新宿「パラダイス北欧」が象徴するゲイカルチャーの真実と昭和・平成の性の解放史の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

デジタルネットワークが存在しなかった時代、ゲイ雑誌は当事者同士を結ぶ唯一無二の命綱であった。パラダイス北欧の棚を飾った出版物の歴史は、そのまま日本のゲイメディアの変遷を物語っている。

日本の昭和・平成ゲイメディア誌

日本初の商業ゲイ雑誌『薔薇族』の誕生と波及

1971年、伊藤文学氏によって創刊された『薔薇族』は、日本初の商業ゲイ雑誌として出版界に金字塔を打ち立てた。続いて『サムソン』『さあくん』『G-men』『Buddy』といった多種多様な誌面が登場する。これらの雑誌には、文芸作品や手記だけでなく、全国の当事者が文通相手を募る「文通欄」が設けられていた。

  • 『薔薇族』(1971年創刊):日本初の商業ゲイ雑誌。当事者の手記や文芸、文通欄を通じてコミュニティの礎を築く。
  • 『サムソン』(1982年創刊):独自の体型美や独自の美意識を打ち出し、多様なニーズに応えた専門誌。
  • 『Buddy』(1990年代〜):平成期の若者文化と連動し、カジュアルでスタイリッシュな表現を追求した情報誌。

一般の書店では購入に躊躇するような専門誌であっても、パラダイス北欧のような専門店であれば、周囲の目を気にすることなく手に取ることができた。紙媒体の販売拠点は、そのまま当事者の尊厳を守る防波堤でもあった。

斉藤 蓮
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斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。