都内の一番町や銀座エリアでギフトフラワーを手掛けるフローリストへの聞き取り調査では、相手の心に真に刺さる花束と、思わぬ誤解を生む花束の境界線が浮き彫りになっています。
喜ばれる花束の共通項は、「渡す瞬間のボリューム」よりも「持ち帰った後の飾りやすさとストーリー」を意識している点です。一人暮らしの受取人に大型のスタンド花や巨大な花束を渡すと、花瓶に入らず処分に困るという摩擦が頻発します。近年は、花言葉を記載した小さなメッセージカードを添え、コンパクトなグラスブーケやボックスフラワー仕立てにするスタイルが主流です。
現場で実際に起きた失敗事例として報告されたのが、開店祝いにおいて赤一色のアレンジメントを贈ってしまったケースです。赤は「情熱」を意味する一方で、商売においては「火事」や「赤字」を連想させるタブーカラーとされています。開店祝いには、トルコキキョウのグリーンや白、あるいは黄色・オレンジ系のガーベラを基調とした、明るく実りを感じさせる配色を選ぶのが鉄則です。