西城秀樹という存在が国民的アイコンへと昇華した瞬間といえば、1979年の『YOUNG MAN (Y.M.C.A.)』のメガヒットだろう。全身を使ってアルファベットを表現する振り付けは、子どもから高齢者まであらゆる世代を巻き込み、140万枚以上のセールスを記録した。
日本放送協会の歌番組をはじめとする当時の音楽シーンで、西城さんは単なる流行歌手の枠を超え、社会現象そのものとなった。日本で初めてスタジアムでの単独大規模コンサートを成功させ、ゴンドラやクレーンを使った大掛かりな舞台装置を導入するなど、現代の巨大ライブ演出の基礎を築いたのも彼である。日本の芸能界におけるライブパフォーマンスの歴史は、西城秀樹の挑戦の歴史そのものであったといっても過言ではない。