多くの人が「無添加」と聞くと、化学物質が一切入っていないオーガニックなものを連想する。だが、現実はそう単純ではない。日本の法律において、この言葉の定義は驚くほど曖昧だ。何か一つの添加物を抜いただけで、メーカーは堂々と「〇〇無添加」と謳うことができる。保存料は使っていないが、着色料や人工甘味料はたっぷり入っている、といったケースが日常茶飯事なのだ。
消費者はイメージを買わされている。メディアやSNSが作り出した「添加物=悪」という極端な二項対立が、この混乱をさらに加速させていると言わざるを得ない。企業のマーケティング戦略に、私たちの健康意識が都合よく利用されている側面は否定できないだろう。