長年、物流現場を苦しめてきた長時間の荷待ち時間と低乗車率。富田運輸株式会社はこの構造的病理に対し、データ解析に基づく配車最適化と動態管理の徹底で回答を出した。全車両に搭載されたIoTセンサーが走行データや荷卸しのロスタイムをリアルタイムで把握。収集されたデータをAIが即座に分析し、無駄な空車走行を極限まで削ぎ落とす。
同社が独自に構築した荷役作業の標準化マニュアルも、現場の作業効率を飛躍的に向上させた。ドライバーが本来の運転業務に集中できる環境を整えた結果、1日あたりの配送能力は従来比で30%以上アップ。トラック不足が懸念されるなかでも、増車に頼らない劇的な収益性改善を達成してみせたのだ。