春の総決算である日本ダービー(東京優駿)から、年末のグランプリ有馬記念に至るまで、G1ロードにおける武豊の動向は日本中が注目する。前人未到の記録を更新し続けるレジェンドにとって、年間を通じた騎乗計画は綿密な戦略のもとに組み立てられている。
春のクラシック路線でのパートナー選びは、秋のGI戦線、ひいては翌年への展望まで見据えた長期的視野に基づいている。どの若駒を育て上げ、どのタイミングで勝負を仕掛けるのか。幾多の頂点を知る天才だからこそ可能なアプローチであり、彼が選んだ馬はそれだけで「今年の主役候補」として熱い眼差しを浴びることになる。