渋谷駅ハチ公口から徒歩数分。パルコへと続く緩やかな坂道、スペイン坂。かつてはアパレルショップや雑貨店がひしめき、日本のユースカルチャーの発信地だったこの場所に、なぜこれほどまでに人が群がるのか。答えはシンプルだ。迷路のような路地裏というロケーション自体が、外国人観光客にとって「隠れ家を見つける」ような冒険心をくすぐるからだ。
「渋谷駅前店」や「渋谷店」といった大通り沿いの店舗に比べ、スペイン坂店は地下にある。この「地下へ降りていく」という体験が、まるで秘密結社に潜り込むかのような高揚感を与える。SNSで拡散される動画も、この階段の行列から始まるものが圧倒的に多い。