歴史の歯車が大きく動いた天正4年(1576年)。織田信長が天下統一の拠点として築いた安土城は、当時の常識を覆す高層建築だった。しかし、本能寺の変の直後に謎の炎上を遂げ、実物はわずか数年でこの世から消え去ってしまった。だからこそ、人々は失われたその姿を追い求め続けている。
2026年は、この壮大なプロジェクトが始まってから450年のアニバーサリーイヤーにあたる。現在、滋賀県では安土城跡の再整備やデジタル復元プロジェクトが急速に進んでおり、その中核として改めて脚光を浴びているのがこの復元天主だ。かつてスペインのセビリア万国博覧会で日本館のメイン展示として喝采を浴びた伝説の復元天主が、今、新たな歴史の扉を開く。