かつて駅は、人々が電車に乗り降りするためだけに足早に通り過ぎる通過点に過ぎなかった。しかし高輪ゲートウェイ駅は、その定義を根本から書き換えた。ピアノの音が静かに響くコンコース、広々としたベンチで読書に耽る人々、テラスから行き交う列車を眺める親子連れ。そこには、ヨーロッパの歴史あるピアッツァ(広場)のような豊かな時間が流れている。
建築設計・都市開発の視点から見ても、交通インフラとパブリックスペースがここまで幸福に融合した事例は稀有だ。隈研吾が提示した「開かれた駅」の姿は、これからの成熟都市が目指すべきコミュニティのあり方を雄弁に物語っている。白銀の屋根の下で紡がれる人々の営みは、これからの東京に確かな温もりと希望をもたらし続けている。 (出典: 高輪 ゲートウェイ 隈 研吾(Yahoo!ニュース))
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