劇団新派の舞台を中心に研鑽を重ねてきた春本由香は、20代前半での初舞台からキャリアを重ね、いまや劇団の次代を担う中核女優として揺るぎない存在感を示しています。日本舞踊や伝統的な所作に裏打ちされた古典の品格と、現代的な感覚を併せ持つ台詞回しは、多くの演出家や演劇評論家から高い評価を得ています。
近年は劇団外のプロデュース公演や朗読劇、さらには声優としての活動など、表現の領域を着実に拡張。兄である尾上松也のメディア露出に伴い、かつては「松也の溺愛する妹」という文脈で語られる場面が目立ちましたが、現在の彼女は自らの実力と実績によって単独でのオファーを多数獲得しています。
公式発表資料や劇団新派の年間公演スケジュールによると、古典名作の再演から現代劇作家による書き下ろし新作に至るまで、物語の鍵を握る重要な役どころへの起用が続いており、舞台人として極めて充実した円熟期へ向かっていることがうかがえます。