「I LOVE YOU」の生命力は、尾崎豊本人の歌唱にとどまらず、数々のトップアーティストによるカバーによってさらに強固なものとなりました。
2004年にリリースされた公式トリビュートアルバム『"BLUE" A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』において、宇多田ヒカルが披露したアコースティックカバーは、原曲の持つ寂寥感を研ぎ澄まされた現代的な感性で再解釈し、音楽業界に大きな衝撃を与えました。さらにEXILE ATSUSHI、中島美嘉、コブクロ、クリス・ハートといった実力派シンガーたちがそれぞれの解釈で命を吹き込み、韓国では男性デュオ「Position」によるカバーが大ヒットを記録するなど、アジア圏全体へ広がりを見せました。
そしてファンの心を最も強く揺さぶったのが、実子であるシンガーソングライター・尾崎裕哉氏による継承です。TBS系大型音楽特番『音楽の日』などで披露された彼の「I LOVE YOU」は、父親の面影を強く宿す歌声と、自身が歩んできた人生の葛藤が重なり合い、SNS上でも「鳥肌が止まらない」「父から子へ魂が受け継がれている」と大きな感動を巻き起こしました。物真似ではなく、確固たる一人のアーティストとして父の楽曲に向き合う姿勢が、この楽曲の神話性を次世代へと繋いでいます。