マーケティングやブランド構築の現場では、ビジネス表記でミライを採用するメリットが極めて綿密に計算されています。その代表例が、トヨタの燃料電池車「MIRAI(ミライ)」です。
次世代のクリーンエネルギー車を市場に問うにあたり、漢字の「未来」では重厚すぎてプロダクトとしての軽快さや親しみやすさが損なわれる懸念があります。ローマ字の「MIRAI」やカタカナの「ミライ」を採用することで、グローバル展開を視野に入れた先進性と、一般ユーザーが日常で運転するモビリティとしての身近さを両立させました。
コピーライティングにおける「未来」と「ミライ」の使い分けは明快です。企業の創業理念や長期CSR活動など、信頼と歴史をベースにしたメッセージには漢字を起用します。一方で、新規事業の立ち上げ、DX推進プロジェクト、若年層向けサービスのキャンペーンでは、敷居を下げて参加意欲を刺激するためにカタカナの「ミライ」を戦略的に配置するのが定石となっています。