個人配信者の意識を決定的に変えた歴史的転換点が、一連のFC2違法配信摘発事件だ。米国企業が運営するFC2動画のプラットフォーム上で、日本国内から無修正動画を配信して莫大な収益を得ていた配信者たちが相次いで逮捕された事件は、インターネット界隈に激震を走らせた。「海外法人・海外サーバーであれば日本の警察の手は届かない」という身勝手な神話が、完膚なきまでに打ち砕かれた瞬間だった。
さらに近年では、クリエイター向けファンクラブプラットフォームとして急成長したOnlyFansなどを利用した違法配信の摘発も表面化している。海外のサービスであっても、配信者が日本国内からデータをアップロードしている場合、日本の刑法が適用される。警察当局は国際刑事警察機構(ICPO)や海外の捜査機関との連携を強化しており、国外の決済会社に対する情報開示請求のルートも飛躍的に整備された。
「海外サイトだから大丈夫」「暗号資産で報酬を受け取っているからバレない」といった抜け道は、現在の捜査技術の前では過去の遺物に過ぎない。プラットフォーム側もコンプライアンス遵守の観点から日本の捜査当局への捜査協力に応じるケースが増えており、逃亡の余地は日に日に狭まっている。