広場を象徴するのは、重厚な赤レンガの質感が目を引く「三菱一号館美術館」だ。1894年に英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計された丸の内初の洋風オフィスビル「三菱一号館」を、解体時の図面や保存部材に基づき忠実に復元した歴史的構造物である。
当時の製造方法を再現して作られた約230万個もの赤レンガが積み上げられた外観は、見上げる者を一瞬にして明治期のモダンな世界へと引き戻す。日本における近代建築の起点とも評されるこの意匠は、周囲の最新鋭高層ビル群と鮮やかなコントラストを描き出し、空間全体に特別な時間軸を与えているのだ。