網膜静脈閉塞症 治療の現在の主軸は、血管内皮増殖因子(VEGF)を阻害する抗VEGF薬の硝子体注射です。ラニビズマブ(ルセンティス)やアフリベルセプト(アイリーア)が広く使用されてきましたが、2026年現在はブロルシズマブ(ベオビュ)やファリシマブ(バビースモ)といった新世代薬も承認され、治療の幅は確実に広がっています。特にファリシマブはAng-2とVEGF-Aの両方を阻害する二重特異性抗体であり、従来薬より注射間隔を延長できる可能性が示されました。臨床現場では「患者さんの通院負担を減らしながら視力を維持する」という観点から、病態に応じた薬剤選択が進んでいます。
治療費については、抗VEGF薬の硝子体注射は1回あたり3割負担でおよそ4〜6万円程度とされており、高額療養費制度の対象になる点も実質的な負担を考えるうえで押さえておきたいポイントです。なお、網膜静脈閉塞症 目薬による根本治療は現状では確立されておらず、点眼薬は眼圧管理や炎症抑制などの補助的役割に留まります。「目薬で治る」という情報に期待して受診を遅らせないことが、結果的に視力を守る近道です。