20世紀半ば、この料理は爆発的な産業化の波に乗る。その中心にいたのが、伝説的な実業家レイ・クロックだ。彼が率いたマクドナルドは、徹底されたスピードと品質管理を武器に世界規模の巨大帝国を構築した。映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』でも克明に描かれた通り、均一化されたクオリティと圧倒的な展開力は、世界の食文化を根底から塗り替えた。
対するバーガーキングは、直火焼きの香ばしさとボリューム感を前面に打ち出し、王座を巡る熾烈なシェア争いを展開。ファーストフード業界におけるこの二大巨頭の切磋琢磨が、品質向上と低価格化を同時に推し進め、世界中の都市の日常風景の中に「いつでも食べられる極上の黄金ペア」を定着させたのだ。