式典や宴席で周囲を観察すると、手のひらを相手(正面)に向けて突き出している人を多く見かけます。しかし礼法において、万歳の手のひらの向きは「左右の手のひらが内側に向き合う形」が正式とされています。
ここに、多くの人が見落としがちな万歳降伏ポーズの真相があります。手のひらを正面(相手側)に向けて両手を高く掲げる姿勢は、国際的なボディランゲージにおいて「武器を持っていない証拠」を示す降伏、あるいは完全に降参した状態を表す万歳とお手上げの違いに直結します。
戦場で白旗を掲げる際や、警察に投降する際に両手を挙げる姿勢は、まさに「手のひらを正面に向けたポーズ」です。祝賀の席でこの向きにしてしまうと、無意識のうちに「お手上げ」「全面降伏」のメッセージを発信してしまうことになります。祝いの場で相手の栄光を称えるなら、指先をまっすぐ伸ばし、両方の手のひらを向かい合わせる所作を徹底しなければなりません。