2026年の最新月次売上データを確認すると、客単価の上昇が売上高を牽引する一方で、既存店客数の伸び悩みという現実が見えてくる。都内の繁華街店舗で実施した現場取材では、昼時の行列の質が変わったという声が聞かれた。以前なら「ワンコインでしっかり食べられる」ことを目的に日参していたサラリーマン層の一部が、コンビニのおにぎりや自前のお弁当へと流出している。
物価高に伴う相次ぐ値上げの影響は、消費者の「お得感」に対する心理的閾値を大きく超えてしまった。うどん一杯の価格上昇に加え、天ぷらやおにぎりをサイドメニューとして追加した際の総額が800円〜900円台に達することも珍しくない。かつての「日常食」から「プチ贅沢な外食」へとカテゴリがシフトした瞬間、客足の頻度が月5回から月2回へと減少し、結果として店舗全体の稼働率に影を落としているのだ。