話は2005年の愛知万博にさかのぼる。地元・愛知県瀬戸市に暮らしていた一人の主婦が、開幕から閉幕までの185日間、一日も欠かさず会場へ通い通した。それがすべての始まりだった。
彼女の情熱は日本国内だけにとどまらなかった。2010年の上海万博では、現地にアパートを借り切って184日間の完全通破を達成。中国メディアから「万博奶奶(万博おばあちゃん)」と称賛され、現地で知らぬ者はいないほどの時の人となった。その後も2015年のミラノ、2017年のアスタナ、そして50度を超える灼熱のドバイ万博でも連日会場を駆け抜けた。20年にわたるその総訪問日数は、もはや追随を許さない前人未到の領域だ。