二・二六事件はなぜ起きたのか?青年将校クーデターの真相と歴史の転換点

二・二六事件はなぜ起きたのか?青年将校クーデターの真相と歴史の転換点

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昭和11年2月26日午前5時頃、香田清貞大尉、安藤輝三太尉、野中四郎大尉、栗原安秀中尉らに率いられた部隊は、各ターゲットの私邸や官邸へ突入しました。白煙と銃声が響き渡る中、日本のトップリーダーたちが無残に凶刃に倒れていきました。

【襲撃された要人と被害状況一覧】

  • 高橋是清(大蔵大臣・79歳):【即死】
    軍事費の膨張を命がけで抑え込み、日本経済を恐慌から救った名宰相。赤坂の私邸寝室で「ばかもの!」と一喝したものの、至近距離から銃撃され軍刀で斬殺されました。
  • 斎藤実(内大臣・77歳):【即死】
    前首相であり穏健派の重鎮。四谷の私邸で、妻の春子夫人が覆いかぶさって命乞いをする目の前で数十発の銃弾を浴びせられ絶命しました。
  • 渡辺錠太郎(教育総監・61歳):【即死】
    統制派と目された陸軍三長官の一人。杉並の私邸で、当時9歳の愛娘(後のノートルダム清心学園理事長・渡辺和子氏)の目の前で軽機関銃を乱射され命を落としました。
  • 松尾伝蔵(首相秘書官・63歳):【即死】
    首相官邸で岡田啓介首相の身代わりとなって銃撃を受け死亡しました。
  • 鈴木貫太郎(侍従長・68歳):【重傷(奇跡的に生存)】
    昭和天皇の最側近。銃弾を4発撃ち込まれ瀕死の重傷を負うも、妻のたか夫人が「とどめは私がお引き受けします」と懇願し、将校が敬礼して引き揚げたことで奇跡的に一命を取り留めました(後に終戦時の首相を務める)。
  • 牧野伸顕(前内大臣・74歳):【脱出・生存】
    湯河原の旅館で襲撃されるも、孫娘(後の麻生和子氏)らの手助けにより裏山へ逃げ延びました。

この襲撃劇の中で最も劇的だったのが、現職の首相であった岡田啓介の脱出劇です。首相官邸を襲撃した反乱軍は、顔立ちが酷似していた義弟の松尾伝蔵を岡田首相と誤認して射殺しました。岡田自身は女中たちの機転により押し入れの奥深くに隠れて難を逃れ、翌日、弔問客を装って駆けつけた救出部隊によって包帯を巻かれ、厳重な包囲網の隙を突いて官邸からの脱出に成功したのです。

また、要人を守るために立ちはだかった警察官たちも、拳銃一丁で軽機関銃や小銃を構える部隊に立ち向かい、村上嘉茂左衛門巡査をはじめとする5名が殉職を遂げました。

森 瞳
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森 瞳

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