並うずらのメスは、孵化からわずか生後40〜60日前後で最初の卵を産み始めます。この驚異的な成長スピードは産業用家禽として改良されてきた歴史によるものですが、家庭飼育においてはこれが大きなリスクにもなり得ます。
うずら産卵時期と環境作りにおいて注意すべきは、日照時間と産卵頻度の関係です。鳥類の生殖器は日照時間が12〜14時間以上になると刺激され、毎日1個ペースで産卵を続けます。しかし、年間300個近い産卵は母体のカルシウムを過剰に枯渇させ、卵殻が形成できない「軟卵産下」や、卵が体内に詰まる「卵塞症(らんそくしょう)」、総排泄腔が体外に飛び出す「脱腸・脱肛」を招き、命を落とす主要因となります。
メスの寿命を延ばすためには、以下のうずら飼育初心者注意点を厳守してください。
・日照時間の制限による産卵抑制:冬場や産卵過多が見られる時期は、ケージに暗幕をかけて日照時間を8〜10時間程度に短縮し、発情を落ち着かせます。
・カルシウムとビタミンD3の定期補給:殻を作るためのボレー粉に加え、日光浴(網戸越しまたは紫外線ライト照射)によるビタミンD3合成を促します。
・鳥専門の動物病院のリサーチ:うずらなどの家禽類・特殊鳥類を的確に診察・手術できる獣医師は全国的にも限られています。体調を崩す前に「鳥類専門外来」を必ず確保しておく必要があります。