ガボラの代名詞といえば、首の周りに配置された4枚の巨大なヒレ(首ヒレ)です。普段は頭部を完全に覆い隠すように閉じていますが、この状態こそがガボラの地中潜行形態です。硬質なヒレを閉じることで先端が尖った強固な円錐状となり、地中を凄まじいスピードで掘り進むスクリューやドリルの役割を果たします。さらに、掘削時の激しい摩擦や土砂の衝撃から脆い眼球や頭部を守るシールドとしても機能していました。
一方で、外敵を威嚇する際やウランを捕食するとき、そして放射能光線を発射する瞬間にはヒレを大きく四方に展開します。まさに花が咲くような開閉アクションですが、ヒレを開いた瞬間こそが最大の攻撃チャンスであると同時に、素顔を晒す最大の無防備な瞬間でもありました。この機能性と視覚的ケレン味を両立させたデザインは、彫刻家・成田亨氏の卓越した美学の結晶です。