ファンが夢想し続けた対決構想は、1993年、版権の壁を打ち破る形で現実のものとなりました。円谷プロダクションと東映というライバル企業同士が手を結び、公式ビデオ作品『ウルトラマンVS仮面ライダー』がリリースされたのです。
当時の特撮界は、テレビシリーズの休止期間や転換期が重なり、新たな刺激を模索していた時代でした。両社のプロデューサー陣やクリエイターたちの「かつて子どもだった大人たち、そして今の子どもたちへ最高の夢を届けたい」という並々ならぬ熱意が結実し、歴史的なクロスオーバーが実現しました。
作品内では、過去の名勝負や必殺技を比較するドキュメンタリーパートに加え、特撮界の重鎮スタッフによる座談会を収録。そして目玉となったのが、完全新作として撮り下ろされた約10分間の短編ドラマパートでした。初代ウルトラマンと仮面ライダー1号が同一画面に並び立つ光景は、特撮ファンの度肝を抜きました。