2017年8月、週刊誌『女性セブン』が放った調査報道は、日本の芸能界全体に前代未聞の衝撃を与えた。2014年9月に自ら命を絶ったTENNさんの遺族が、手元に残されていたスマートフォンの写真や遺書、メッセージの記録を公開したのである。悲劇の未亡人として同情を集めていた上原多香子のイメージは、この報道を機に完全に覆ることとなった。
記事に掲載された遺書には、夫としての苦悩、妻の不貞に対するやりきれない思い、そして阿部力の名が克明に記されていた。メディアが扱う一般的な熱愛報道とは一線を画す、人の生き死にが直結したこの出来事は、戦後最大級の芸能スキャンダルとして瞬く間に世間へ拡散された。