「遠征合宿のしおりを見ても『入浴』としか書かれておらず、誰がどう見守るのか一切説明がない」「女子選手がうちの子1人だけなのに、男子と同じ時間帯に入ることはないのか」――大手掲示板やSNS、知恵袋の投稿を検証すると、合宿を控えた保護者から切実な相談が毎シーズン多数寄せられています。特に10歳から12歳のU-12年代は、第二次性徴の始まりに伴い、身長差だけでなく身体つきに大きな個人差が生じるデリケートな時期です。
大手少年サッカー団の保護者会で実施されたアンケート調査では、合宿生活において「怪我・熱中症」に次いで懸念事項として挙げられたのが「入浴時のトラブル・プライバシー(回答者の約68%)」でした。保護者のリアルな声の中には、「過去に集団入浴で体型をからかわれ、サッカー自体を辞めたがった」「脱衣所に指導者が誰もおらず、濡れた床で足を滑らせて骨折した」といった生々しい体験談も散見されます。かつての「裸の付き合いでチームワークを深める」という曖昧な美談は通用せず、具体的かつ透明性の高い運用基準が求められているのです。