寺院の床や壁面を埋め尽くすモニュメントの数々は、英国史そのものといっても過言ではありません。聖堂内には歴代国王や女王だけでなく、政治家、科学者、文学者など3,000人を超える著名人が埋葬・記念されています。科学エリアでは万有引力を発見したアイザック・ニュートン、進化論を提唱したチャールズ・ダーウィン、そして現代宇宙物理学の巨星スティーヴン・ホーキング博士の墓碑が並び、科学の進歩を肌で感じられます。
文学ファンにとっての聖地が南翼にある「ポエッツ・コーナー(詩人の一角)」です。カンタベリー物語の著者ジェフリー・チョーサーの埋葬を端緒に、チャールズ・ディケンズ、トマス・ハーディ、ラドヤード・キップリングらが眠り、ウィリアム・シェイクスピアやジェーン・オースティンの記念碑も掲げられています。さらに奥へ進むと現れる「ヘンリー7世礼拝堂」では、石造りとは思えないほど繊細な「ファン・ヴォールト(扇状天井)」が頭上に広がり、息をのむ美しさで訪れる者を圧倒します。