舌は巨大な筋肉の塊である。重さにして約100〜150グラム。この筋肉の塊が本来の位置から落ちると、喉の奥の気道を物理的に塞いでしまう。特に深刻なのが睡眠時の影響だ。夜間のいびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクが跳ね上がり、脳への酸素供給が慢性的に不足する事態に陥る。
見た目へのダメージも無視できない。舌が下がると顎の下の筋群がたるみ、太っていないにもかかわらず二重あごが形成される。さらに、歯列の内側からのサポートが失われるため、噛み合わせの悪化や歯並びの崩れを引き起こす原因にもなる。歯科医師らは「歯列矯正を始める前に、まず舌の位置を正すべきだ」と口をそろえる。