つむじが2つある人を悩ませる最大の不安要素が、「将来ハゲやすいのではないか」という噂です。結論から言えば、つむじの数と薄毛(AGA:男性型脱毛症や女性のびまん性脱毛症)の発症率に因果関係は一切ありません。
AGAの主因は、テストステロンが5αリダクターゼという酵素によって「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換され、毛乳頭細胞の受容体に結合してヘアサイクルを短縮させることです。つむじの数や毛根の向きがDHTの分泌量や受容体の感度を左右することはありません。
では、なぜ「ハゲやすい」という噂がこれほど根強く囁かれるのでしょうか。その理由は、2つのつむじが隣接していることによる「視覚的な錯覚」にあります。
つむじが2つ存在すると、毛流が異なる方向に引っ張り合います。その結果、つむじ同士の間の毛髪が左右に分かれ、通常よりも地肌の露出面積が広くなります。この「つむじ割れ」が光を反射することで、毛量は十分に保たれているにもかかわらず、頭頂部が薄くなっているように見えてしまうのです。
頭頂部のつむじ割れと初期薄毛を見分ける3つのチェック項目
- 1. 髪の太さとハリ(軟毛化の有無):つむじ周辺の髪を数本指でつまみ、後頭部や側頭部の髪と太さを比較します。太さに差がなくしっかり硬さがあれば、単なるつむじ割れです。産毛のように細く柔らかくなっている場合はAGAの兆候を疑います。
- 2. 1つの毛穴から生えている本数:正常な頭皮では1つの毛穴から2〜3本の毛髪が生えています。地肌が透けて見えていても毛穴から複数本生えていれば毛量は正常です。1本しか生えていない毛穴が大半を占める場合は薄毛進行の可能性があります。
- 3. 頭皮の色と弾力:青白く透明感のある頭皮は健康的です。赤みや茶色っぽい変色、あるいは過度な硬さがある場合は、血行不良や頭皮環境の悪化が起きているサインです。