米ロッキード・マーティン社が開発したSTOVL(短距離離陸・垂直着陸)ステルス戦闘機「F-35B」の艦載運用は、自衛隊の組織構造そのものに地殻変動をもたらしている。艦艇を操るのは海上自衛隊だが、コックピットに座り機体を駆るのは航空自衛隊のパイロットたちだ。
文化も指揮系統も異なる陸海空の壁を越え、統合運用をいかに円滑化するか。米海兵隊の岩国基地や米空母との共同訓練を重ねる中で、統合戦術データリンク「Link 16」やMADL(多機能高度データリンク)を介した情報共有ネットワークが構築された。これにより、艦隊の防空レーダーとF-35Bのセンサーフュージョンが瞬時に同期する。