近年の開発で最も劇的な変貌を遂げたのが熊本駅を擁する西区エリアです。複合商業施設「アミュプラザくまもと」の誕生や駅前広場の再整備に伴い、かつての「商業の中心である東側・中央区に対してやや地味」というイメージは完全に払拭されました。
5chや地域コミュニティなどの熊本市西区の中古マンションに対するネットの反応を追うと、「駅前はタワーマンションも含めて一気に洗練された」「博多まで新幹線で30分強という利便性は唯一無二」と評価する声がある一方、「駅前を少し離れると白川の浸水リスクや急傾斜地が気になる」「買い物施設が駅ビルに偏っている」といった冷静な指摘も目立ちます。
一方、売り手側から見た熊本の中古マンション売却相場の現場事情はどうでしょうか。地元大手仲介業者の査定担当者はこう語ります。
「熊本駅徒歩10分圏内や中央区の人気校区であれば、新築時を上回る価格設定でも数ヶ月以内に成約に至っています。しかし、駅から離れた西区や北区の郊外物件、あるいは旧耐震基準(1981年5月以前に着工)の物件に関しては、売却期間が長期化し、大幅な値下げを余儀なくされる事例が増加しています」
買主側の目が肥えた結果、「熊本ならどこでも売れる」時代は終わり、立地条件による二極化が現実の数字として突きつけられています。