生のトマトを食べて違和感を覚えたら、まず何をすべきか。直ちに食べるのをやめ、水で口腔内を徹底的に洗い流すことが初動の鉄則となる。粘膜に付着した抗原を物理的に除去し、冷水で喉を冷やして血管の拡張とヒスタミン放出を抑える。擦ったり強くうがいをしすぎると粘膜を傷つけ、抗原の吸収を早めるため逆効果だ。
「どうしてもトマトを食べたい、あるいは誤食を防ぎたい」という場合、調理法によるアレルゲン低減策が実用的な防壁となる。PR-10やプロフィリンなど熱に不安定なタンパク質は、十分な加熱処理によって立体構造が破壊(熱変性)され、IgE抗体が結合できなくなる。
電子レンジでの短時間加熱ではなく、鍋やオーブンを用いた中心部までしっかりと火を通す加熱調理(スープ、煮込み料理、長時間のパスタソース化)が有効だ。また、アレルゲンが多く分布する外皮を湯むきで完全に取り除くこともリスク軽減に寄与する。ただし、LTP高感作者の場合は加熱しても抗原性が残存するため、重篤な症状を経験したことがある人は加熱品であっても自己判断の摂取を厳に慎まなければならない。