南の島へ到着すると、そこはかっぺいの一族が切り盛りする一種のファミリービジネス空間であることが明らかになる。受付のロビーには、かっぺいの母親である「ゲコ」、妻の「クーコ」、そして幼い娘の「クク(またはロビーの売店にいる家族)」がそれぞれの持ち場で働いている。
このロビーでは、島内専用のアクティビティ「ツアー」に参加することで手に入る「メダル」を使い、本土では手に入らない限定家具やマリンスーツ、特別な植物の苗などを交換できる。特にマリンスーツは、本土の海へ潜って海の幸を採取するために欠かせないキーアイテムだ。
興味深いのは、島で交わされる会話の端々に見え隠れする生々しい家族関係だ。家庭内でのかっぺいの立場は決して強いとは言えず、母や妻からは日常的な小言を浴びせられている様子が伺える。舟歌で歌われる男の哀愁は、まさにこの過酷な家族社会から逃避した刹那の叫びでもあった。単なるファンタジーにとどまらない、大人のプレイヤーすらクスリとさせる多層的な世界観がここにある。