東京都と神奈川県を隔てる境界線として流れる境川。この川の周辺では、現代の地方自治・都市開発の最先端プロジェクトが進行中だ。
かつての境川は頻繁に氾濫を起こす荒ぶる川であり、都県境も非常にあいまいに設定されていた。しかし、治水工事と並行して進められた都県境の再設定事業により、入り組んだ「飛地」の解消が進んだ。自治体同士が緊密に連携し、土地の換地処分や権利調整を行うプロセスは、日本の都市計画における先進的なモデルケースとして評価されている。
さらに、スマートシティ化に向けたインフラ再開発も活発だ。防災拠点の整備や、川沿いのウォーキングデッキ、緑地公園の造成など、単なる「境」であった場所が、2つの県を跨ぐ市民の交流空間へと生まれ変わりつつある。