加齢や日常のストレスによって低下する聴力に悩む人のために、最新の研究成果を取り入れた実用的かつ即効性の高い耳ケア新常識を紹介する。毎日の生活にわずか3分取り入れるだけの簡単なトレーニングと、細胞の酸化を防ぐ栄養戦略だ。
まずは「日常の3分トレーニング」である。代表的なのが、ラジオやニュースの音声を「1.5倍〜2倍速」で集中して聞き取るスピードリスニング練習だ。1日3分間、早口の言葉を集中して解読しようとすることで、脳の聴覚野が急速に刺激され、雑音の中から必要な情報だけを拾い上げる処理能力(雑音下聞き取り能力)が高まる。さらに、指先で耳たぶを優しく引っ張りながら回す「耳周り血流マッサージ」をあわせて行うことで、内耳を取り巻く血管が拡張し、有毛細胞への酸素供給が素早く促される。
食事法においては、内耳の微細血管を若々しく保ち、酸化ストレスから細胞を守る抗酸化物質の摂取が鍵となる。ビタミンB12を豊富に含むアサリやレバー、葉酸を多く含む緑黄色野菜、そして亜鉛を多く含む牡蠣やナッツ類は、聴覚神経の代謝を高める必須栄養素だ。特にアスタキサンチンやマグネシウムを日々の食事に取り入れることで、内耳の有毛細胞が受けるダメージを大幅に軽減できることが実証されている。