Q1:更年期障害でもふわふわする浮遊感は起こりますか?
A1:極めて頻繁に起こります。エストロゲンの急激な減少は自律神経中枢(視床下部)にダイレクトに影響を与え、血管の拡張・収縮リズムを狂わせます。その結果、急激な血圧変動や内耳血流の低下を招き、浮遊性めまいとして自覚されるケースが40〜50代の女性に多発しています。婦人科でのホルモン補充療法(HRT)や漢方薬(当帰芍薬散、苓桂朮甘湯など)の処方で劇的に改善することがあります。
Q2:スマートフォンの見すぎで浮遊感が出るというのは医学的に本当ですか?
A2:医学的な事実です。いわゆる「スマホ首(ストレートネック)」による後頭下筋群の過緊張(頚性めまいの原因)に加え、画面の高速スクロールやブルーライトによる視覚刺激の過多が、脳の前庭システムを疲弊させます。画面を見つめている間、視覚は「静止」または「高速移動」を捉えているのに対し、身体は「静止」しているという感覚の不一致(デジタル酔い)が浮遊感を誘発します。
Q3:市販のめまい薬や酔い止めを飲み続けても問題ないでしょうか?
A3:一時的な対症療法としての短期間服用は有効ですが、漫然とした長期常用は推奨されません。多くの市販めまい薬や乗り物酔い止めには抗ヒスタミン成分が含まれており、内耳の興奮を抑える一方で、脳が本来持っている「めまいに慣れてバランスを代償する機能(前庭代償)」を鈍らせてしまうリスクがあります。1週間以上服用しても改善しない場合は、服用を中止して耳鼻咽喉科や脳神経外科を受診してください。