皇室観戦の歴史は野球だけにとどまらない。古来より神事としての側面を持つ国技の大相撲では、日本相撲協会が管轄する両国国技館などで定期的な観戦が行われ、土俵の静寂と力士たちのぶつかり合いに独自の品格を与えてきた。一方で、日本プロ野球機構もまた、戦後の復興期から高度経済成長期にかけて、スポーツを通じた社会の活性化に大きく寄与してきた。
伝統的な国技である相撲と、近代エンタメの筆頭であるプロ野球。双方が育んできた皇室との関わりは、単なる興行を超えた文化的な誇りを日本のスポーツ界に付与する役割を果たしてきたのである。