事件発覚当初からSNSやネット掲示板を中心に「田村修 日本共産党」という検索キーワードが急上昇しました。この噂が広範囲に拡散された背景には、主に勤務先の所属組織と事件の猟奇性に対する過度な背景詮索という2つの要因が存在します。
田村被告は長年にわたり、札幌市内の「勤医協中央病院」などで精神科医として勤務していました。この勤医協(北海道勤労者医療協会)は、全日本民主医療機関連合会(民医連)に加盟しています。民医連は戦後の医療運動から生まれた歴史を持ち、伝統的に革新系・日本共産党と親和性が高い組織として知られてきました。
ネットユーザーの一部が「勤医協の精神科医」という属性に着目し、「勤医協勤務=共産党員・関係者」という短絡的なレッテル貼りをSNS上で行ったことが、噂が一気に拡散した直接的な契機です。しかし、医療関係者の間では「民医連加盟の病院に勤務している医師の全員が特定の政党を支持しているわけではない」というのが共通認識であり、勤務先のみを根拠とした関係性の断定は客観的事実に反しています。