身体づくりにおける「健康」と「見栄え」のバランスを捉えるうえで、専門機関の視点は非常に興味深い。厚生労働省が示す成人男性の健康的な体脂肪率の指標においても、10%台半ばは適正な範囲に位置する。生活習慣病のリスクを抑え、脂質代謝や基礎代謝を良好に保つヘルスケアの観点からも、15%は極めて合理的な数値だ。
その一方で、国内の競技シーンを牽引する日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が求めるコンディションと、日常的なスタイルの維持は分けて考える必要がある。ステージ上で筋肉のストリエーションを見せる選手たちは体脂肪率を一桁台まで削り込むが、一般生活者が長期的に健康的なホルモンバランスや免疫機能を損なわずに維持できるゴールとしては、15%前後が最適な着地点となる。