リングで培われた圧倒的な眼力と佇まいは、映像の世界でも強烈な光を放った。数々の任侠映画やVシネマで演じた組長役や凄腕の殺し屋は、演技を超えた本物の凄みを漂わせ、映画ファンを唸らせた。台詞の少なさを補って余りある顔の皺、沈黙が醸し出す重圧感は、本物の修羅場をくぐり抜けてきた男にしか出せない風格だった。
さらにゲームファンにとって忘れられないのが、大ヒットゲームシリーズ『龍が如く』で演じた「サイの花屋」である。神室町の地下に広がる歓楽街「西公園」を支配し、街のあらゆる情報と欲望を握る伝説の情報屋。藤原の低くしゃがれたダミ声と飄々とした語り口は、キャラクターに命を吹き込み、シリーズ屈指の人気キャラクターとして世界中のゲーマーの記憶に焼き付いている。