2026年、ポスティングシステムを利用してMLBオークランド・アスレチックスへと移籍した藤浪投手。滑りやすいとされるメジャー公式球や硬いマウンドへの適応が懸念される中、アメリカの地でもその荒れ球ぶりは大きな波紋を呼びました。
登板当初、100マイル(約161キロ)を超える豪速球が打者の頭上やバックネットへ大きく逸れるシーンが頻発し、現地のスポーツメディアや対戦相手からは「映画『メジャーリーグ』に登場するワイルド・シングのようだ」と表現されました。メジャーの強打者たちですら露骨に警戒感を露わにし、危険球すれすれのすっぽ抜けに怒りの表情を浮かべる打者も現れました。
ところが、先発からリリーフへと専念する配置転換が行われると評価は一変します。長いイニングを投げる必要がなくなり、1イニング限定で出力を全開にするスタイルにシフトしたことで、三振の山を築く快投を連発。ボルチモア・オリオールズへトレード移籍した後は地区優勝争いのブルペンを支えるなど、「荒れ球さえも打者への威嚇になる」というメジャー特有のパワーピッチングの文脈で強烈な存在感を放ちました。