テレビで活躍するタレント、文化人、元スポーツ選手が有名大学の特任教授に就任するニュースを見て、「なぜ学術的な博士号を持たない著名人が選ばれるのか」と疑問を持つ読者も多いのではないでしょうか。
大学側が著名人を特任教授に抜擢する最大の理由は、「大学ブランドのPR効果」と「唯一無二の実務経験の還元」にあります。少子化が進む中、受験生や社会からの注目度を高める広報戦略として、抜群の発信力を持つタレントの存在は絶大な効果をもたらします。
もちろん客寄せパンダという側面だけではありません。文部科学省の基準においても、学術論文の実績だけでなく「専攻分野における顕著な実務実績」があれば大学教授として任用できる規定が存在します。芸能界で長年培った表現力やメディア論、トップアスリートが実践してきたメンタルトレーニングや組織論は、座学では学べない貴重な生きた講義として学生から極めて高い評価を得ています。
一般のビジネスパーソンや研究者が特任教授になるための条件としては、博士学位の保有、または特定業界における10〜15年以上の高度な実務経験や役員クラスの実績、さらには大学に外部資金を持ち込めるネットワークなどが求められます。