ネット上の情報や一般的なカラオケランキングにおいて、「タッチの主題歌=岩崎良美の『タッチ』1曲のみ」と誤認されているケースが散見されます。しかし、これは作品の全体像を見誤る大きな盲点です。
実際には、第1期OP「タッチ」が使用されたのは全101話中の第27話までに過ぎません。和也の事故死という物語最大のトラウマを機に、主題歌はよりシリアスで重厚な「愛がひとりぼっち」へと交代し、達也がマウンドに立つ後半戦では「チェッ!チェッ!チェッ!」「ひとりぼっちのデュエット」「情熱物語」へと変遷を遂げています。
また、最終話(第101話)のエンディングを飾ったのが、岩崎良美ではなく作曲者・芹澤廣明自らが歌う全編英語詞の「FOR THE BRAND-NEW KIDS」であったことは、リアルタイム世代以外には意外と知られていません。作品の終幕を「少年の旅立ち」として演出したこの選曲は、アニメ演出史における最高峰のラストシーンとして語り継がれています。