タルトの上にのっている具材やフィリングの性質によって、切り方のコツは微妙に異なります。代表的な3つのタイプについて、それぞれの攻略法を押さえておきましょう。
【フルーツタルトの切り方】
イチゴやマスカット、柑橘類などが贅沢に盛られたフルーツタルトは、果物の配置を見極めることが最重要です。果物の真上から刃を入れると、果皮に刃が弾かれてフルーツが転げ落ちたり、果汁が溢れてクリームを汚したりします。まずはペティナイフなどの先が尖った包丁を使い、「フルーツとフルーツの隙間」に刃先を滑り込ませるのが基本です。大粒の果物がどうしても刃に当たる場合は、あらかじめ果物だけを半分にカットするか、刃先で果皮に小さな切れ目を入れてから刃を進めると崩れません。
【チーズタルト・ムースタルトを綺麗に切る方法】
ベイクドチーズやレアチーズ、ムース系のタルトは、包丁にクリームがねっとりと張り付きやすいのが難点です。このタイプには「熱めの包丁」が劇的な効果を発揮します。包丁をしっかり温めてから差し込むと、断面のチーズが熱で滑らかに整えられ、まるでナイフで削ったようなツヤのある断面が生まれます。
【チョコタルトのひび割れ防止と焼きタルト】
濃厚なガナッシュを使ったチョコタルトは、包丁が冷たいと表面のチョコプレートやガナッシュがバキッと無残にひび割れてしまいます。熱すぎない程度(人肌より少し熱い程度)に温めたナイフを優しく当て、チョコをじんわり溶かしながら刃を沈めていきます。一方、ナッツ類が詰まった焼きタルトの場合は、薄刃の包丁よりも少し厚みと重量のあるシェフナイフを使い、刃を前後に細かく動かしながら切り進めるのが有効です。